~ 一盌からピースフルネスを ~

茶杓の銘[三十一]12月(夏)

2025年も最後の月となりました。毎年のことではありますが、年末の慌ただしさと新しい年を迎える準備の高揚感は同じです。

季節の風景や花、植物に目を向け、暦に意識を配り、茶杓の銘を考える。ブラジルの四季は日本とは正反対ですが、今年も、はっきりとその目に訪れを感じることができた一年でした。

 

「顔見世」(かおみせ)

歌舞伎は江戸時代には、劇場と役者の契約は11月から一年間でした。そのため、12月に一座お目見えするのが習わしでした。現代では、京都南座の12月興行にその雰囲気が残っています。東西の名だたる役者が揃う、年に一度のいつにも増して豪華で華やかな舞台が魅力です。

 

京都南座

2025年12月