中継は胴を横手にかきて取れ 茶杓は直におくものぞかし

中継とは中次(なかつぎ)のことで、茶器の一種です。
棗のようには丸みを帯びず全体が円筒形の容器で中央部に合わせ口があります。
木製のもの、漆塗りのものなど様々な素材や装飾が施されたものがあります。
薄茶でも使われますが、濃茶、特に四ヶ伝の「和巾点」で使われます。
この歌は中次は蓋が深く棗のように蓋の上から握るようにして持てないため、胴の横に手をかけて持ちなさいという教えです。
そして中次に茶杓を置く際は丸みのある棗に茶杓を置くようにあらかじめ櫂先を向こうへ下げてから手元の方をおろすのではなく、中次の蓋が平面になっているため真っ直ぐ水平に置くということです。
茶道具には様々なものがありますがそれぞれのお道具の特徴に合った使い方をしましょうという教えでもあります。
2025年9月






