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ブラジルの植物 10. カンブカー Cambucá

カンブカーはこの名の他カンブカバ、カンブリコー、カンビカーの名前でも知られています。バイア州、エスピリト・サント州、パラナ州とサンタ・カタリナ州の大西洋岸原生林の植物であり生息地でも数少なく成長が遅い植物であります。

学名はプリニア・エヅリス(Plinea edulis)、ミルタセアエ(Myrtaceae)属です。葉は年中ついていて木の高さは5メートルから12メートルまでのものがあります。カンブカーという名はツピ・グアラニーに由来し実を食べるときに果肉を吸い込まなければいけない事から「吸う果物」の意味をもっています。丸い形をしていて直径4㎝-7㎝あり、だいだい色をしています。同属であるジャブチカバと同じように果実ができ、花も枝に付着して咲きます。果実はジュース。お菓子、ジャム、アイスクリームやリキュールとして使用されます。

果実

実の断面図

カンブカーには鉄、カルシウム、リン、カリウム、ビタミンB3、Cの栄養素が含まれています。この中でカリウムは心拍を保つ働きと栄養素を細胞の中に運び老廃物を排出する働きを持っています。リンは骨や歯の形成に必要でありまた、炭水化物と脂肪が内蔵に使用される働きとたんぱく質を作り、細胞や細胞相識の生成、維持と改善の助けをします。

 

2023年2月

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