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ブラジルの風物 9. 聖フランシスコ・ザビエル São Francisco Xavier

 この村の名前は聖フランシスコ・ザビエル(1506-1552)別名「東洋の聖パウロ」に由来しています。それは、この人が熱心な宣教師でイエズス会創立の一人でもあります。キリスト教に改宗した初めての日本人、アンジロウという人に出会ってから日本で宣教したいと思いました。アンジロウはザビエルから洗礼を受けて「パウロ・デ・サンタ・フェ(聖信パウロ)」という霊名を授かりました。1549年にアンジロウと一緒に日本に行き言葉と習慣を習いました。

 聖フランシスコ・ザビエルはサン・ジョゼ・ドス・カンポス市に所属する村であり、商業の中心地から53㎞離れていてサン・パウロ市からは149㎞のところにあります。マンチケイラ山脈に囲まれている谷間で岩、滝、川、小道、動植物が豊富です。それに、自然保護地域でもあり、15kgもあるクモザルが生息しています。

 良質の生活環境を求めて多くの人がそこに移住しきれいな民宿やレストランに投資したので大勢の観光客を惹きつけています。観光しながら楽しめるコースには自然、美食、文化と冒険があり、展望台も滝もあります。ペドラ・デ・サン・フランシスコ展望台は巨大な岩石の上からマンチケイラ山脈全体の美しい光景を360°目にすることができます。実に素晴らしいです!

 

 

 山の中の細道を登ったり、下ったりしながら一時間ぐらいかかってようやく滝を眺めることができます。ペドロ・ダヴィの滝は水量が最も多く美しい滝の一つです。

 

 

 この土地にはこの地特有の滝と数本の桜の木があり緑の中に特別な彩りを添えています。

 

2022年11月

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