ブラジルの植物 16. オオミテングヤシ - ブリチ Buriti

植物
ブリチの日本名はオオミテングヤシで学名は Mauritia Flexuosaです。原産地は主にアマゾンですが、マラニョン州、ピアウイ州、バイア州、セアラ―州、首都ブラジリア、ミナス州とマト・グロソ州にもあります。 最も美しいヤシとして知られ、水分の多い沼地で生長し、高さは20から35メートルに達します。このヤシは捨てるところなく100%利用できるので「命の木」と、インデイオ民族から呼ばれています。
葉は扇子の形に似ており3-5メートルの長さに2-3メートルの高さで樹幹は丸いです。素朴な家の屋根にまた手工芸品に使われています。果実はココナッツのような形をしていて表面は赤茶色でうろこ状になっており、重さは25グラムから40グラムです。果肉はだいだい色で油の粘りけがあり甘酸っぱい味をしています。
一つの植物に5から7房が出来、それぞれに500個の果実がなります。その実からワイン、アイスクリーム、お菓子やリキュールを作ります。花もだいだい色で12月から4月にかけて咲きます。
![]() 花 |
![]() 果実 |
オオミテングヤシの種と果肉から油を取り製造しています。相互作用をもたらす脂肪酸とビタミンA が多く含まれるため、オリーブ油とアブラナ油と同じように良いコレステロールの生産を促進するので健康に最適です。
オオミテングヤシの油はやけど治療にまた殺菌剤、酸化防止剤として使われています。紫外線を吸収するので自然の日焼け止めであると注目されています。
一万平方メートルにつき3.6トンの油が製造できるので大豆、ひまわり、ピーナツを超え、国のバイオディーゼル生産の原材料になってきています。
2025年6月