炭-2
前回に引き続き、今回は主な道具炭の名称と用途について学びます。
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香合台 ― 丸ぎっちょの太めのものが使われ、炭とりの中に仕組んで香合をのせるものです。実際には、つがずに炭とりに残しておき、燃やすことはありません。
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まくら炭 - 他の炭を取りやすいように炭とりの中に入れ、まくらにしておく炭で、割ぎっちょを代用します。
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胴炭 - 一番大きく主体になる炭で、風炉、炉ともに最初につぐ炭で、初炭に用います。炭の寸法(長さ) 風炉約12cm、炉約15cm
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輪胴 - 胴炭のように太い炭の胴を輪切りにしたもので、後炭に用います。炭の寸法(長さ) 風炉約4.5cm、炉約6cm
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管炭 - 丸管と割管があり、長くて細い炭です。炭の寸法(長さ) 風炉約12cm、炉約15cm
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ぎっちょ - 丸ぎっちょと割ぎっちょがあり、火付きが良いように小さく切ってあります。炭の寸法(長さ) 風炉約6cm、炉約7.5cm
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点炭 - 炭おきの最後につぐ炭です。これは文章の終わりに点を打つのに似た心持ちでするところから、終止を打つ点という意味があるといわれます。炭の寸法(長さ) 風炉約6cm、炉約7.5cm
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枝炭 - つつじの枝をそのまま枝状に焼いた炭で、石灰で白く塗ってあります。炭おきの景色炭として、また、火移りがよいので管炭に添えて用います。炭の寸法(長さ) 風炉約15cm、炉約18cm
前回も述べましたが道具炭は、炉用の炭は風炉用よりも寸法が大きく、本数も多く使います。
2021年11月