~ 一盌からピースフルネスを ~

薄板

 花の台を薄板と称します。花入を畳床に荘る時は薄板にのせますが、原則として板床の場合は使用しません。又籠花入にも薄板は使用しません。薄板は三種類あり、花入の格調(真・行・草)によって使いわけます。

 矢筈板(やはずいた)― 真塗で、木口(周囲)が矢筈に切り込んであることからこの名が付いています。矢筈の部分だけ朱塗りのものなどもあり、古銅、青磁、染付など真の花入に使用します。

 蛤端(はまぐりば)― 木口(周囲)が貝の口のようになっているもので、真塗、溜塗、蠟色塗、黒掻合わせ塗などがあり、砂張、施釉の国焼などの行の花入に使用します。

 丸香台(まるこうだい)― 本来香炉を荘る台で見立てものとして使われ、真塗、溜塗などあり、楽焼、竹など草の花入に使用します。

 その他によく使われるのが「木地の蛤端」です。材質は、桐、松、杉、桧などで草の花入である素焼、焼〆、竹、瓢などに使用します。

 

2018年8月

こちらもご覧ください

  • 菓子器 – 干菓子盆

    菓子器 – 干菓子盆

    薄茶のための干菓子(惣菓子とも取り菓子ともいう)を盛る器を干菓子器といいます。ここでは、干菓子器の内の干菓子盆について紹介します…
  • 黒文字

    黒文字

    “黒文字”はお茶席などで主菓子に添えて出される楊枝です。香りのよいクロモジ(黒文字)の木の枝を削って作られ、楊枝自体も黒文字と呼ばれます。その名の由来は、樹皮に黒い斑点があり、それが文字に見えることから黒文字と呼ばれるようになったという一説があります…
  • 菓子器 - 菓子鉢

    菓子器 - 菓子鉢

    菓子鉢は、盛込鉢とも呼ばれ、最も一般的な主菓子器です。陶磁器の鉢を使い、唐物(中国伝来の物品の総称)と和物(唐物に対する言葉で日本製)があります…
  • 菓子器 - 縁高(ふちだか)

    菓子器 - 縁高(ふちだか)

    茶の菓子には、主菓子と干菓子の二種があり、前者は濃茶のための生菓子で、後者は薄茶のための軽い干菓子類です。この菓子を入れる器が菓子器で、菓子同様二種あり、主菓子器と干菓子器です…
  • 蓋置

    蓋置

    蓋置は、釜の蓋をのせる道具で、柄杓を引く時にも用います。初めは台子皆具の内の一つで、唐銅で出来たものでしたが、独立して用いられるようになりました…