~ 一盌からピースフルネスを ~

濃茶

 抹茶には泡を点てる薄茶と、練った濃い緑の濃茶があります。

 濃茶は日覆いをした古木の柔らかい若芽を取り石臼でひいて用います。

 濃茶を美味しく練るには抹茶の量、湯の温度、湯の量、練り方により服加減(味の加減)が変わるので、客の数に合った一碗を点てることは大切でありながら、難しいのです。

 濃茶は茶の湯独特の茶、亭主の練った一碗を客全員が飲み回し皆が心を通わせる為の茶です。

2017年5月