~ 一盌からピースフルネスを ~

日本・ブラジル外交関係樹立120周年を振り返って

 新年おめでとうございます。

梅田大使 今年ブラジルでは、南米大陸初のオリンピック・パラリンピックが、リオ・デ・ジャネイロで開催されます。その記念すべき年にブラジルは、政治・経済危機に直面しています。一昨年3月、ブラジリアのガソリン・スタンド経営者の資金洗浄捜査から始まった「ラバ・ジャト」と命名された捜査は、ブラジル最大企業ペトロブラスを舞台にした「史上最大の汚職捜査」に発展しています。厳しい状況の中、今回の汚職事件に関連し、強く感じることが二つあります。一つは、ブラジルには、司法の独立、報道の自由といった民主主義の基本が根付いており、民主主義が機能していることです。二点目は、お金持ちや権力者であっても罪を犯した者は、法に則って処罰されており、ブラジルは新時代に入りつつあるいう事です。ブラジルは「歴史的変革期」にあるとみています。

 そのような状況の中、日本とブラジルは、昨年、外交関係樹立120周年を迎えました。各地の実行委員会と日系団体がイニィシアティブを取り、ブラジル各地で約550の記念行事が実施されました。企業から寄附を得て、花火祭り、日本館の改修、日伯共同プロジェクト展も開催されました。

 秋篠宮殿下・同妃両殿下のブラジル御訪問(10月28日―11月8日)がクライマックスの行事となりました。両殿下は、12日の間に、ブラジリア連邦特別区に加え5つの州を訪問されました。そして、大統領表敬、連邦政府、連邦下院が主催する記念式典への参加、6名の知事御引見に加え、12州の日系社会代表と懇談されました。

 昨年は、茶道裏千家ブラジルの皆様にも大きなご貢献を頂きました。3月、パラナ州知事官邸(イグアス宮殿)で開催された120周年記念式典では、私共夫妻はリッシャ州知事御夫妻と共に裏千家主催のお茶会に参加させて頂きました。7月の「サンパウロ日本祭り」では、裏千家の茶庭で美味しいお茶をいただきました。サンパウロ大学での茶会も非常に盛大であったと聞いております。更に、ブラジル各地の日本祭りでも地元関係者によるお茶会が催されています。

 裏千家の皆様のこのような活動に心から感謝を申し上げるとともに、本年が皆様にとって素晴らしい一年になることを祈念し、私の新年の挨拶と致します。

2016年2月
駐ブラジル日本国特命全権大使 梅田邦夫