~ 一盌からピースフルネスを ~

日本便りー姫路からー

 ブラジル駐在を終え、日本での新生活は姫路市でスタートとなりました。夫婦共々全く初めての土地ですが、姫路と言えばやはり姫路城。日本有数の美しい城がある街に期待を寄せやってきました。

 JR姫路駅をでると大通りの先には姫路城が。遠目からでも、白鷺城と呼ばれるのに相応しい白く輝くお城が見え心躍ります。

 1609年に現在にも続く連立式天守が完成し、日本初の世界文化遺産にも登録された姫路城は沢山の見どころがあり、夜のライトアップもとても綺麗です。残念ながら子連れのため未だ城内に入ることは出来ていませんが、歴史を感じる石段や白壁、風格がある大天守などを眺めながら散策するのが楽しみです。

 姫路城のすぐ隣には、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」があります。名前にある通り西御屋敷の跡地をお庭にしたもので、約10,000坪の広大な土地には9つの趣の異なる庭があり大変見応えがあります。特に「御屋敷の庭」は大池と木々がパノラマに広がり奥には滝が流れ、その優美さとスケールに圧倒されます。すぐ横にある潮音斎(ちょうおんさい)は中秋の名月を楽しむのに最良の方向に建てられており、次回は紅葉の季節に訪れたいものです。他にも凛とした竹林が美しい庭、ゆったりと穏やかに小川が流れる庭、様々な花や夏木が配された庭など、どの季節にも来る人の心を和ませるだろう素晴らしい庭園でした。

 また園内には裏千家十五代家元の設計・監修により建てられた茶室「双樹庵(そうじゅあん)」がありますが、残念ながらコロナの影響のためか閉まっていました。一日も早くコロナ禍が収束し、このお茶室で一服のお茶をいただける日が来ることを願っています。

2021年1月17日
加藤佳子

2021年2月