~ 一盌からピースフルネスを ~

拍手(はくしゅ、かしわで)

拍手 拍手とは、掌と掌を合わせて音を出すこと。
 音を出す理由は、感謝や喜びを表すためであり(はくしゅ)、願いをかなえるために、神を呼び出し、邪気を祓うためは、(かしわで)である。
 敬意をこめて行う拍手(はくしゅ)は、賞賛、賛意、歓迎、喚起、感激、感謝の意味があり、興業等において感動を表現するため、両手で叩くこと。
 日本の神道で神に参拝する際の行為は、拍手(かしわで)、開手(ひらて)ともいう。
 初詣、七五三、合格祈願など、神殿の前で手を打ち合わせる。拍手の音で、神様にお出まし頂き、願い事や、報告など「魂の交信」ともいうコミュニケーションを始める儀式である。
 神道では「二礼二拍手一拝」が手順とされる。
 呪術のひとつに「天の逆手」(あまのさかて)「裏拍手」(うらはくしゅ)というのもある。
 神社の鈴の音も、拍手と同じ働きである。

2015年9月

こちらもご覧ください

  • 正月

    正月

    正月は、各歴の年初めのこと。旧年が無事に終わった事と、新年を祝う行事。元旦に年神様(としがみさま)という新年の神様が、一年の幸福をもたらすために、各家庭に降臨するとされています…
  • 箸

    世界的に見て、手で食事をする民族は多い。箸を使って食事をする民族は、多いとはいえないが、中国で生まれたいわれる箸の歴史は古い。日本の箸の歴史は、『魏志倭人伝』(三世紀末書かれた中国の歴史書)や『古事記』(八世紀に書かれた日本最古の歴史書)の中に箸が登場する…
  • 恵比須講

    恵比須講

     江戸時代から受け継がれている、民間の年中行事のひとつです。  恵比須は、一般的には、狩衣姿で、烏帽子をかぶり、右手に釣り竿、左手に鯛を、持ったかっこうをしています。  日本人になじみの深い〝七福神”の中で、福の神として知られている恵比須だけは、日本の神様です…
  • お盆

    お盆

    祖先の霊を祀る日本独特の行事で、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事です。仏教行事の『盂蘭盆会』の省略形として「盆」「お盆」とよばれます…
  • 北枕

    北枕

     北側に枕を置いて、頭をのせ、足先を南に向けて横になることを、北枕という。北枕は、縁起が悪いとされているが、【由来】は、仏教の祖である釈迦が、入滅の際、北の方角へ頭を、置いて横になったその姿を“頭北面西右脇”(ずほくめんさいうきょう)というが、ここから来ている…