~ 一盌からピースフルネスを ~

七夕

 七夕は、中国の乞功奠(きっこうでん)の祭りと 日本古来の行事が融合してできた。
 古代中国の乞功奠とは、牽牛・織姫の願いが叶うという星伝説から生れ、巧みを乞うとの意味。織姫にあやかり機織り(はたおり)の技が上手になり、ひいては手芸や手習いの上達を願う。

古事記にも出てくる、宗像大社の七夕祭り

『古事記にも出てくる、宗像大社の七夕祭り』

 日本では、七夕の時期は稲の開花期。
 収穫の無事を祈り、棚機女(たなばたつめ)が、先祖に捧げる衣を織り上げ、それを祀って、神の降臨を待つという禊(みそぎ)の行事を行った。
 7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)とよばれたものが、棚機(たなばた)にちなみ、七夕(たなばた)という意味に変わっていた。
 願い事を書いた、五色の短冊を笹竹に飾る。
 ブラジルでは1979年から「サンパウロ仙台七夕祭り」が始まり、当地のリベルタージの商店街(組合)と共同で毎年7月週末に開催され、南半球である為、冬の風物詩として定着している。
 日本各地で七夕祭りが催されてるが、仙台の七夕まつりが最大で、神奈川県平塚市、愛知県の安城市 一宮市、千葉県の茂原市、東京の阿佐ヶ谷の七夕まつりが有名である。
 日本をはじめ、中国、台湾、韓国、ベトナム等にこの風習がある。

2015年7月

こちらもご覧ください

  • 正月

    正月

    正月は、各歴の年初めのこと。旧年が無事に終わった事と、新年を祝う行事。元旦に年神様(としがみさま)という新年の神様が、一年の幸福をもたらすために、各家庭に降臨するとされています…
  • 箸

    世界的に見て、手で食事をする民族は多い。箸を使って食事をする民族は、多いとはいえないが、中国で生まれたいわれる箸の歴史は古い。日本の箸の歴史は、『魏志倭人伝』(三世紀末書かれた中国の歴史書)や『古事記』(八世紀に書かれた日本最古の歴史書)の中に箸が登場する…
  • 恵比須講

    恵比須講

     江戸時代から受け継がれている、民間の年中行事のひとつです。  恵比須は、一般的には、狩衣姿で、烏帽子をかぶり、右手に釣り竿、左手に鯛を、持ったかっこうをしています。  日本人になじみの深い〝七福神”の中で、福の神として知られている恵比須だけは、日本の神様です…
  • お盆

    お盆

    祖先の霊を祀る日本独特の行事で、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事です。仏教行事の『盂蘭盆会』の省略形として「盆」「お盆」とよばれます…
  • 北枕

    北枕

     北側に枕を置いて、頭をのせ、足先を南に向けて横になることを、北枕という。北枕は、縁起が悪いとされているが、【由来】は、仏教の祖である釈迦が、入滅の際、北の方角へ頭を、置いて横になったその姿を“頭北面西右脇”(ずほくめんさいうきょう)というが、ここから来ている…